「最期まで一人で暮らしたかったおじいちゃん」⑧
これから考え方を新しくしていかなければならないことは、
それをおかしいことではなくて当たり前のこととして社会が受け入れていかなければならない。
そして、物理的な支援だけではなくて、その方にとって何が「最低限」必要なのか、個別に解決していくことになります。
そうでないと、訪問診療や訪問介護だけではなくて、お隣の住民や、アパートのオーナーや、
管理組合や、警察の一課の人達にも負担が押し付けられてしまいます。
在宅医療の特徴は、患者さんと医療介護者との深い関わりだと思うのですが、
今まで平成の時代に行っていたような重くて濃厚で、けれども迷宮に入り込んでしまったような関わりとか、
物理的にこれからはできなくなってしまったので、スッとさらっと支える。
けれども回数を重ねるごとに少しずつ分かり合える。そんな関係性の作り方に変わってきているのかななんて感じます。