「最期まで一人で暮らしたかったおじいちゃん」➀

先日にカンファレンスでひとり暮らしの患者さんのケアについて話が出たのですが、
ふと、身寄りのない男性の患者さんのことを思い出しました。

その方は10年くらい前からある程度の予後のある癌の診断を受けられて、ホルモンの治療を受けていらっしゃいました。
徐々に病状は進んで、全身に転移が見られて病院の外来から紹介を受けました。
自宅でひとり暮らしなのですが危うい足取りで、家事もほとんど全くされないので、第三者から見たら誰もが施設を薦めたくなるような生活でした。
季節も真冬なので、凍えるような部屋の中で灯油ストーブの近くだけがぽたぽたと暖かいです。