コウノドリ④

しかしながら現在の少子高齢化社会において、
私達は医療者として人の「生老病死」から目を背けるわけにはいかないと考えています。
人の命を救うことができない条件でも自分達の医療人としての配慮や、診療時の言葉かけや表現ひとつ、
深夜でも正月でも臨時で往診や訪問看護をして患者さんの不安を軽減すること、
自分の家族の死に面した時だからこそ、周囲の医療者がその気持ちを汲んで、言葉をかけて、毎日伺うこと。

それを繰り返すことで、お産のように命を救ったわけでもないのに、患者さんやご家族は感謝して下さいます。
そして、莫大な医療費を費やす目的がはっきりとしない延命治療、救急搬送、などの社会資源の浪費を抑えることで、
自分達の活動が国の社会保障財源を守る一助になれるとも思っています。