「桜月(サクラムーン)のおばあちゃん」③
真夜中3時の呼び出しは本当にきつい。
眠いのではなくて、起きられない。
けれども、行ってみるとやっぱりご家族から感謝の言葉を頂けるし、
真夜中に咲いている桜があまりにも綺麗すぎて、切ない。
おばあちゃん、何度も痛い思いをさせてしまってごめんなさい。
自分がもっとできる医者だったらと思って、もっと勉強して、治せるようになります。
その方はほんの数日だけ痛みが引いたのか、朝方に自宅でふっと、穏やかな表情で休まれました。
息子さん方もこんなに大変な数か月だったのに、
最後にお暇するまで「ありがとうございます」とおっしゃってくださいました。
こちらの方こそありがたかったです。