医院をたたむ⑥

手術の方法ならば教科書で教えることができるだろうけれども、
どうすれば患者さんから感謝されるのかを理解することはとても難しい。
なぜならば同じ言葉でも人によってその受け取り方が違いますし、
難しいシチュエーションでも患者さんやご家族が何を求めているのか、
想像して投げかけてみてまた修正して行動する。
その作業はあまりにも知的・精神的な要求水準が高いですし、
また、正解が存在しないものだからです。

なので、4月からの勉強会は医学的な治療検査についてはノータッチです。
その時々でタイトルに挙がるケースを参考にさせて頂いて、
①自分たちがどういう姿勢で患者さんとまず向き合うべきか
②自分たちがどういう行動をすれば患者さんから感謝して頂けるか
③患者さんのどういうところに自分たちが感謝できるか
④最終的にどこに行きつかせて、家族にどう声をかけて、後悔を残さないようにするか
の方針を決めていく勉強会だけにします。