コロナ禍でひとつだけ良かったこと①

15年前に訪問診療に携わらせて頂いた時は、
「自宅で過ごしたいから介護をする」というご家族が多かった気がします。
介護保険制度が導入されてから5年が経つか経たないかという頃だったので、
介護や看護は弱者を救済する福祉であるとの意味合いが強く残っていました。

介護士や看護師さん方も重症の患者さんには毎日訪問するのが当然。
そのような意識がありましたし、そうできる余裕もあったような気がします。
自分自身もひとりの患者さんに何度も伺って試行錯誤することで、
じっくりといろいろなことを学ばせて頂いた記憶があります。

しかしながら病院に長くいることができない社会制度へと変化するに連れて、
「退院するしかないからやむなく介護する」方が増え続けました。